THE PINBALLS『PLANET GO ROUND』
今回もTHE PINBALLSで、『PLANET GO ROUND』。
11/16に発売されたばかりのニューアルバムだ。
前作の『さよなら20世紀』が昨年の10/21に発売されているので、約一年ぶりのアルバムということになる。
前作に比べて横ノリ気味の曲が増えた印象。
歌詞も前作のようなヴィクトリア朝的な殺伐とした詩が少なくなった分、抽象的な歌詞が増えた。
前作を聴いたときは「まだインディーズっぽさもあるな、もう少し余裕があったらな……」とも思ったけれど、今作はちょうどその「余裕」が徐々に出てきている気がする。余裕というか、凄味というか……
THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの『Chicken Zombies』を聴いた後に『ギヤ・ブルーズ』を聴いた時には、その凄味のつき方に思わず身震いするほどだったけれど、今作はTHE PINBALLSにもそういった羽化を期待させるようなアルバムだった。
これだけ毎回期待を受けながら、その期待を軽々と超えていくようなアルバムを叩き出すバンドの活動に立ち会えるというのはほんとにありがたいことですわ。次にも思わず期待しちゃう……いや、まずはライブに行くべきだろうね。
お気に入り度★★★★
「毒蛇のロックンロール」「あなたが眠る惑星」が特に好きだった。
前作からそうだったけれど、THE PINBALLSのアルバムは曲が少ない分、捨て曲が全くない。どの曲もかなり好きなんだけど、その中でもこの2曲は良かった。