I Pooh『Parsifal』
今回のアルバムは、I Poohの『Parsifal』。
I Poohは60年代にイタリアでデビューし、未だに国内で高い人気を誇っているという国民的ポップスバンドなのだが、
70年台前半にはオーケストラと組んだり、大作の曲を発表したりと当時としては前衛的な活動をしていたため、
日本ではイタリア・プログレッシブ・ロックの巨匠として知られているそうな。
そんな彼らのこの作品、変拍子や複雑な展開などのプログレ要素はほとんどなく、
全曲が甘美で切ないバラードである。これプログレなんか?
昨日のTai Phongとはまた違った、どこか郷愁を呼ぶような音楽だ。
いや、「どこか郷愁を呼ぶ」程度じゃないなこれ。郷愁呼びまくりです。コッテコテです。コッテコテ。
コッテコテなんだけど、音は軽いし、めちゃくちゃ納得しやすいメロディと展開だからあんまり聴き疲れはしない。
誰が聴いても聴ける音楽だと思う。「歌謡ロック」って感じ。
コテコテに叙情的な曲が聴きたいならオススメですね。
お気に入り度★★★
「Lei e Lei」「Parsifal」が好きだった。