Steve Vai『Alien Love Secrets』
先日、知恩寺で開催されていた古本まつりに行ってきた。
昨年と同じように境内いっぱいに古本の屋台が並んでいたのだけど、
今年はその中に中古CDを売っている屋台があり、つい立ち寄ってしまった。
「ブックオフのワゴンよろしく、一昔前のアイドルCDなんかがカオティックに詰め込まれてるのかな~」なんて思って覗いてみたら、その中身は予想の倍ほどカオティックで、
初代プレステのディスクやらパソコンのゲームやら、古今東西のCD媒体メディアが半ばやけっぱちのように詰め込まれている有様。
寒空の下、知恩寺の砂にまみれてガッサガサになりつつ無心に買い手を待つ色も形もバラバラなディスクケースの群れ。
なんだかかわいそうだったけど、ぼくの懐のほうがよりかわいそうな状態だったので、結局3枚だけ買ってその場を後にした。
そのうちの一枚がこの、『Alien Love Secrets』。
Steve Vaiを聴くのは初めて、
というかギタリストのソロCDを聴くの自体初めてだったんだけど、
いや、これはすごい。素直にすごい。
一曲目から馬の鳴き声の真似なんかをやって、存分にテクニックを披露したかと思えば、次はゴリゴリのロックンロールをやったりする。
しまいには赤ちゃんの声(息子の声らしい)をサンプリングして一曲仕上げる遊び心まで見せちゃう。
これだけ幅広くやった挙句たどり着く最終曲「Tender Surrender」は、なんとバカテクのバラード。もうギターが泣く泣く。吠える吠える。
この構成、本当にすごいよな。よっぽどギターと自分が好きじゃないとできないと思うんだけど。
しかもこれデビューアルバムとかじゃないんでしょ。いやすごい。
毎回こんなんだったら胸焼けしそうだけどネ。
お気に入り度★★★★★
「Tender Surrender」が一番好きです。
ボーナストラックの「San-San-Nana-Byoushi」には笑った。こんなキラキラした三三七拍子あるんか。