My Bloody Valentine『Isn't Anything』
今回のアルバムはMy Bloody Valentineの『Isn't Anything』。
歴史的名盤『Loveless』の前作となる、彼らの1stアルバムである。
全体的にスッキリしていて構成も素直。オルタナのインディーバンドといった色が前面に出ている1枚。ただ「素直」というのはあくまで『Loveless』と比べての話であって、あえてズラしてくるようなリズムが散りばめられていたり、ギターが突如うねりまくったりといった一筋縄ではいかない要素も多い。
『Loveless』の浮遊感あるシューゲイザーの萌芽が感じ取れる曲もある。特に「Suesfine」なんかは、浮遊感と爽やかさがいいバランスで調和していて気持ちがいい曲だった。こういうのももっと聴いてみたいな。
お気に入り度★★
なんだか煮え切らない感じだったな。
ここから方向性が定まった結果が、『Loveless』という1枚だったんだろうな。