Penguin Cafe Orchestra『Penguin Cafe Orchestra』
今回のアルバムはPenguin Cafe Orchestraの2ndアルバム、『Penguin Cafe Orchestra』。
Penguin Cafe Orchestraは、ブライアン・イーノのレーベルからデビューした環境音楽バンド。
1980年代には、そのアートワークの珍奇さもウケて一世を風靡したとか。
同じ「環境音楽」とはいえ、Penguin Cafe Orchestraの音楽は、ブライアン・イーノのそれとはだいぶ趣が異なっている。
使っている楽器はアコースティック楽器が大半だし、音数も多いし、たまに親しみやすいメロディも顔を出す。
後半、「The Ecstasy Of Dancing Fleas」「Walk Don't Run」あたりでは、もう環境として聴き流すには情報量が多すぎるほどの盛り上がりを見せる。
聴く前は、「環境音楽が一世を風靡するなんてそんなことあるかなあ……」と訝しむ思いもあったけれど、聴いてみたら納得。ここには普遍的に受け入れられる心地よさ、楽しさがある。
イーノの曲は徐々に内面世界に浸っていけるような、静かで爽やかなものだけど、Penguin Cafe Orchestraの曲は聴いてるだけでなんとなくワクワクしてくるような楽しげなものだ。
……これだけ知ったような口をきいてるけど、正直ブライアン・イーノの音楽は「Music for Airports」くらいしか聴いたことないんだよな。
いや、Penguin Cafe Orchestraはあんまり環境音楽やアンビエントに親しみを感じない人でも楽しめる音楽だということで、ここは一つ……ネ!
お気に入り度★★
「Walk Don't Run」が好きでした。結局盛り上がってくれた曲のほうが楽しいし、あんまり聴きこなせてない感が強いなあ。
なんとなく楽しいからそれで十分な気もするけれど。