1日1枚音楽記録

ほぼ自分用

Der Kreuzchor Dresden『Konzertprogramm mit A-cappella-Chören』

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今回のアルバムはDer Kreuzchor Dresdenの『Konzertprogramm mit A-cappella-Chören』。

Der Kreuzchor Dresdenは日本では「ドレスデン聖十字架合唱団」として有名。その起源は13世紀に遡るという、由緒正しき少年&男声合唱団である。

 

このアルバムは、そのドレスデン聖十字架合唱団が1988年に来日した際のコンサートプログラムから収録されたもの。最後には、宗教曲だけではなく「夏の思い出」「からたちの花」といった日本の曲も入っている。

海外の合唱団ってよくこういうことやるよね。申し訳程度に日本語曲をやるっていうやつ。だいたい発音がやたらキレ良かったり、演奏が日本人からしてみたら斬新な解釈だったりして、それはそれで面白いんだよな。

 

やはり少年合唱団の歌声はすばらしい。輝かしいながらも、女声のような棘というか、キンキン鳴る部分がない。「もう合唱に女はいらないんじゃないか……」とすら思えるほど。

しかしやっぱり少年だけあって、まだまだポリフォニックな部分になると粗が目立つ気がする。少年合唱団ソロならまだしも、男声との絡みが出てくるとなかなか難しいところがあるなあ。

 

やはり圧巻は7曲目から17曲目までの「Jesu, meine Freude」。

言葉のフレーズを大事にして、どんどん流れていく演奏は小気味いいほど。こういう緩急の付け方は、やはりバッハの母国ならではといったところだろうか。

これを女声と男声の混声でやっていたら、だいぶ角が立って聞き苦しくなってしまっていたんだろうな。やはり少年合唱団がハマっている気がする。

今まで聴いた「Jesu, meine Freude」のなかではここの演奏が一番好きです。

 

お気に入り度★★★★

「Jesu, meine Freude」が最高。