Keith Jarrett『The Melody At Night, With You』
今回のアルバムはまたまたKeith Jarrettの『The Melody At Night, With You』。
これは本当に泣ける。二週目を聴いているときのぼくはもう終始「エフッエフッ」って音しか出せなかった。
このアルバムは、キースが慢性疲労症候群にかかった後、
献身的に病床の自分を支えてくれる妻に捧げた曲集をレコーディングしたものだという。
この背景を知った上で聴いたからかもしれないけど、
全曲、どの瞬間も、愛情と優しさが詰まった音が鳴っている。
その点ではこのアルバムのピアノは雄弁だ。
『Jasmine』の時もそう思ったけど、それ以上に。
それがなんとも心を打つというか、ウッと胸が詰まって、その次の瞬間にその感情ごと昇天するような、そんな感じになってしまう。なんか心筋梗塞みたいになったな。表現を持ち合わせていなさすぎる。いや、本当にいいんですよ。
『The Melody At Night, With You』ってタイトルもいいですよね。
The Melody At Night, With Youて。そうなんだよな。The Melody At Night, With Youなんだよな……
お気に入り度★★★★★
どの曲ともなく好き。もっと落ち着く時間が増えてきたらますます好きになりそうなアルバム。